ノイズのサンドイッチ
先日、プロのカメラマンによるカメラセミナーに参加してきました。まだまだ右も左もわからない初心者だったので、カメラや写真について色々聞くことができた貴重な時間でした。また、セミナー終了後に少しだけ講師の方とお話することができ、プロのカメラマンの生活についても聞くことができました。
現実ってやっぱり厳しいんだな
っていうのが正直な感想でした。それなりに安定した収入があって、楽しみながら写真を撮ることができるのが幸せなのかもしれませんね。
さてさて今回は写真についての内容です。以前カメラのノイズやISOについての記事を書いたと思いますが、その内容の追加版といったところでしょうか。
前置きが長くなりましたが、今回はノイズについて。
ノイズがなぜ起きるのか、そもそもノイズって何？ということについては過去の記事をご参照ください。
カメラの感度を上げ、無理やり光を取り込む過程でノイズが発生しますが、発生するノイズの種類は①輝度ノイズ ②カラーノイズ（偽色）の２種類があります。
ではそれぞれのノイズについて解説していきます。
①輝度ノイズ
輝度ノイズとは暗い場所でISOを上げることで発生するものです。②のカラーノイズも同様の理由で発生しますのでだいたい発生する理由は一緒というわけですね。
写真全体にざらつきが生じるノイズが輝度ノイズで、上記のリンク先にあるノイズはこちらの輝度ノイズにあたります。
暗い場所でISOを上げて撮影した写真を拡大して見てみましょう。
こちらの顔を非常に拡大して見てみるとわかりますが、軽く砂をかぶったようなざらつきがあると思います。ちょっと拭いてみたくなりますね。
しかし、この輝度ノイズはプロのカメラマン曰くそこまで気にするほどではないということです。
写真のデータ自体は4000×3000ピクセル以上の大きさですし、大きさはイマイチよくわかりませんが下手なパソコンで最大表示にしても全部を表示しきれない程度の大きさです。
なので細かーーーく見てもA３サイズまで印刷しないとほとんどわからない程度です。
とプロの方が言っていました。
また、その後にHASEOさんの写真展を見てきたのですが、たしかに間近で見て自分の身長ほどの大きな写真でないと「あ、ここノイズあるわ」と気づかないくらいです。
なので、現在の性能のカメラではある程度の輝度ノイズはあまり気にしなくていいということがわかります。
あまりにひどいと画質が損なわれますし、逆に表現として使いたい場合も露骨にノイズ発生させるのがいいというわけですね。
②カラーノイズについて
やべえやつです
カラーノイズを発生させるには現在のカメラでノイズ低減機能を使わずISOを万単位でガン上げするというえげつないことをしないと出てきません。それか少し前の世代のカメラだと数千程度でも発生します。
一目瞭然ですね。
被写体の色が損なわれてしまうのであまり発生させたくないノイズです。今回のこのカラーノイズはわかりやすいようにフォトショで後付けさせてもらったものなので正確なカラーノイズとはまた違いますが、それでも十分にわかります。
また、上記のようにノイズを軽減させずに普段使わない万単位までISOガン上げで使ってカラーノイズを発生させた場合、被写体のディテールも損なわれてしまいます。
たとえば上記の写真でいうならば二人の輪郭がぼやけてしまったりせっかくの玉ボケが汚くなってしまったりといったことになってしまいます。なので、多少の輝度ノイズは印刷しても気になりませんがカラーノイズの発生には気を配る必要がある
というわけですね。
実際には夜間撮影をして「ノイズ発生してるなー」と思った場合
主役を拡大表示してディテールや色が損なわれていないかを確認することが大事であると言えます。今のカメラは非常に性能がいいですが、その性能をしっかりといかして被写体をきれいに撮って自分の伝えたいことを見る人に伝えられると素敵ですね。
というわけで今回はノイズには２種類あるよ、夜間撮影のときは被写体がきれいに撮れているかしっかり確認しましょうという内容でした。
次回の内容は未定ですがまたカメラの内容になるかもしれま…うーん…服かなあ…。
なやみどころですね。ではまた次回。
